企業データのプロダクトを作っていると、どうしても diff や signal を主役にしたくなります。変化は分かりやすく、価値も説明しやすいからです。
それでも Signal Foundry では、現段階で diff を保存前提の主契約にしていません。まず必要なのは、比較以前に「どの会社の、どの source の、どの事実が、いつ観測されたか」を厚くそろえることだと考えているからです。
なぜ point-first なのか
比較は、点データが十分に揃って初めて意味を持ちます。
もし基礎データが薄い状態で diff を中心にすると、次の問題が出ます。
- 何と何を比べたのかが曖昧になる
- 欠損を変化と誤認しやすい
- source ごとの差を product の都合で塗りつぶしてしまう
- 再計算や再解釈がしづらい
そのため Signal Foundry では、まず次を重視します。
- canonical company
- identifiers
- profile
- observations
- evidence
compare はあるが、core ではない
2026年4月16日に EDINET filing compare endpoint は追加しました。これは useful ですが、プロダクトの主契約ではありません。
位置づけとしては次です。
- point data: core
- compare: 二階の機能
つまり compare 自体は提供するが、設計判断の重心は常に点データに置く、ということです。
product を壊しにくい
point-first の利点は、後で product を壊しにくいことにもあります。
source が増えても、まず observation と evidence に落とせばよい。比較ロジックは後から追加・修正できます。一方、最初から diff 中心にすると、差分定義の見直しが全体破壊になりやすくなります。
今の Signal Foundry は、まず foundation を固める段階です。比較可能な点データを増やし、そのうえで compare を便利にする。この順番を崩さないことが、結局はいちばん速いと考えています。
